前回「駅から歩こう！台湾鉄道の旅2023①1日目前半（空港から海線へ）」のつづき
龍港駅でちょっと戸惑う
帰りもこの駅に戻る予定なので悠遊カードが使えるのか？チケットが買えるのか？などをチェックしているとぜんぜんそんな機器が見当たりません！唯一あるのは「TPASS」と書かれた緑色のタッチ式の何か（別の駅で撮影したTPASSの写真参考▼）。
ネットで調べても定期券が使えるとしか書いてなくてさあ大変。悠遊カードが使えるとはひとことも書いてなくて…。10分以上考えて、この駅に戻ってきて使えないとお手上げなのでとりあえず次の２つのプランに絞りました。
- 好望角から路線バス5815で山線方面の苗栗駅に抜ける（徒歩なし）
- 好望角から隣の白沙屯駅まで歩く（徒歩6km）
好望角に着いてから今後の展開は決めることにしました！
結論から言うと悠遊カードも使えます。入出場時にタッチするだけです。ただし、10分以上経たないと2回目の操作ができない仕組みらしいので出場後すぐに入場ができません。今回の旅で降りた小さい無人駅（券売機なし）はほぼTPASSでした。台鉄利用時は気をつけてください。
悩んだついでに次の区間車も撮影しときました。4両編成EMU500型。
龍港駅から好望角登山口へ
■2023年9月21日（木）12:25[台湾時間]
線路沿いをふらふら歩いていると何やら鉄橋を渡る列車の音が！急いでカメラを構えると
来ました！莒光510。若干ブレて残念な写真。気を取り直して進みます。駅から1.2kmほどで川に突き当たりMIAOLIと書かれたモニュメントの製作中でした。背後には鉄橋。
線路の下をくぐって反対側に出ると赤くて丸い「西湖溪自行車鐵橋」が現れます。近くにも遠くにもたくさんの風車が！とっても景色がいいしお腹も空いたのでここでお昼としました。通行する人はまばらでサイクリングしてる人やバイクに乗った地元民くらい。地べたに座って鉄橋と海を眺めながらの昼食です。
台鉄のお弁当がまあ美味しいこと美味しいこと。台湾来たら「台鐵便當」は欠かせないよね～。これを食べないと台湾に来た感じしないよねえ。さてさて時刻表を見てみると13:00過ぎに電車が来るみたい。数分前からカメラを準備。
時刻表通りに彰化行の区間車2527がやってきました。運よく船?も通ってくれてありがとう。ここから1.5kmほど歩くと好望角への登山口です。新自強号が40分後くらいに通過するので10分前には着いておきたいと思いながら足を進めました。カーブミラーで自撮りをして数分後、おお登山口じゃんと思ったらまたまた鉄橋を渡る列車の音が！
カメラを持って待ち構えるとEMU900が爆速で通過！区間快でした。こいつ速いんだよなあと思いながらケツ打ちすると流し撮りに！シャッタースピードがおそかったみたい。あは、設定ミスった。それはそうとあと10分もしないうちに新自強号来るから急いで階段を登ります。海が見えるところまで来れたのでここを撮影ポイントとしました。スマホで動画を、ミラーレスで写真を狙います。数分後、無事通過。
せっかく縦長の動画を撮ったのでYoutubeのショートにあげてみたものの再生数ぜんぜん伸びずあらららら。
好望角
■2023年9月21日（木）13:45[台湾時間]
地図がないと位置関係が分かりにくいと思うのでとりあえず好望角周辺の概略図作りました。
さあ好望角に登りましょう（上の図の緑色の破線）。ぜんぜん木が生えていなくて太陽からの熱視線がもろに直撃し、まあ暑いのなんの。汗ダラダラで登っていきます。防空壕のような建物を過ぎて猫ちゃんに遭遇。
猫ちゃんもっと日陰にいればいいのにぃと思いながらちょっとした癒しを頂きました。そしてやっとこさ登りきるといやもう絶景かな絶景かな。
たくさんの風車が見えるだけでなくすぐ近くにも大きな風車が。
さてここからが問題。とりあえず高鉄苗栗駅行の路線バス5815（14:48発）のバス停まで行ってみます(徒歩10分)。しかしバス停が見当たらずウロウロしてたらバス行っちゃいました。次のバスは2時間後。まあ仕方ないのでもう１つの観光地「過港隧道」を通り抜けながら白沙屯駅まで歩く羽目に。まあ普段から歩きまくってるので何とかなるかなあ。
好望角への唯一の公共交通機関で高鉄苗栗駅発着なので便利そうですがかなり遠回りです。山線の南勢駅前のバス停から約40分。高鉄苗栗駅からだと約90分です。運行本数は1日6往復となっています。
過港隧道から白沙屯駅へ
■2023年9月21日（木）15:30[台湾時間]
山を下りてGoogleマップ上に書いてある「過港隧道」へ来たもののぜんぜん見つからずあれれ？となって調べてみると別の場所に「過港隧道」を発見！今いたのは「過港旧隧道」だった模様。にしても何もない。ああああ30分近く迷ったやんと思いながら正解の「過港隧道」に着いたのが15:30。この「過港隧道（グオガントンネル）」は海線のトンネル跡です。トンネル内は涼しいかなあと思いながら３つのトンネルを通り抜けました。
ここはカラフルなライトアップがされていてとてもきれいで、少し涼むことができました。スマホで撮った画像の方がきれいしゃね？なんで？↓
さて、次の目的地は海線の通霄（トンシャオ）駅です。というか今回の旅のメインイベントの１つ「通霄海水浴場」からの夕陽を眺める作戦です。なので17:08白沙屯発の区間車には何としても乗りたいの。Googleマップで所要時間を計測すると10分前に到着しそうということでちょっと安心しました。近くにちょうどよい撮影ポイントがあり1本前の2537次区間車がもうすぐ来そうだったので撮影してみました。
EMU700型（通称アヒルくん）。僕にしてはかなり良い出来栄えの撮り鉄写真。撮影場所は「山邊媽祖宮」の駐車場前あたりです。さてさてあと42分後に列車がくるので残り2.6kmをわき目もふらずにひたすら歩きました。予定通り白沙屯駅に到着。
この駅は駅員さんもいて近くには媽祖巡礼で有名な白沙屯拱天宮もあります。ついでにTPASSで悠遊カードが使えるか駅員さんに聞いてみたら大丈夫とのことで早速かざしてみると余裕でOKでした。
通霄海水浴場？
■2023年9月21日（木）17:20[台湾時間]
通霄駅に到着し急いで通霄海水浴場へ。ところがどっこい！なんか扉が閉まってない？17時閉門と書いてあるやん。調べてみると会社（発電所？）の敷地内を通るらしく駐車場は17時で閉まっちゃう。ありゃ。海水浴場は24時間大丈夫そうなのですが大きく迂回しないとたどりつけず徒歩では無理っぽい。はい終了！台湾旅行のメインイベントがもろくも崩れ去りました。なんか今回の台湾旅行はついてないなあと思いながらホテルがある台中に向かうのでした。
ちなみに晩飯は焼肉丼110元(約500円)うまい！▼台中駅近くの「飯飯」というお店です。
次回「駅から歩こう！台湾鉄道の旅2023③２日目（集集線）」
集集線の終点、車埕をめぐります。