前回「台湾縦断!鉄道の旅2023GW②2日目(金瓜石)」の続きです。
夜行バスで高雄へ
2023年4月29日(土)0:00
台北の高速バスターミナルの1つが台北轉運站です。台鉄台北駅と通りをはさんで向かい側にありますが横断歩道がないので地下通路を使って渡ります。基本的に鉄道メインで移動するのでまず来ない場所と思ってました。今日は夜行バスで高雄に向かいます。金曜日の夜ということで高雄や台南に行くバスがたくさん出発していました。今回使うバス会社は統聯客運。乗り場は3Fの313番。
統聯客運 | 運賃 | ||
---|---|---|---|
台北 0:40 | →→→ (バス) | 高雄 4:40 | 590元 (約2,600円) |
0:30すぎにバスが到着しすぐに乗車案内が始まりました。このバスは3列シートで自分の席は予約のときに1人用シートにしてくれていました。ほぼ満席の状態で定刻通りに発車。所要時間は5時間半くらいと聞いていたので朝6時ごろに到着するのだろうと高を括っていたら朝4時すぎに1つ目のバス停「楠梓(ナンズー)」に到着し高雄駅近くのバス停には4時40分に到着しました。所要時間4時間弱。早すぎる。写真を撮る間もなくバスは走り去っていきました。仕方ないので台鉄高雄駅のベンチで5時半ごろまで休憩しました。
左營の撮り鉄スポット
2023年4月29日(土)6:00
台鉄縦貫線に乗って左營駅に到着。ちょうど6時。現在は地下ホームになっていますが地上に上がると旧ホームと線路が残されて公園のようになっていました。
正しい廃駅のあり方だなあと思う高雄の朝。3時間しか寝ていないので頭はぼんやり。1つ目の目的地に向かって重い足取りで向かいます。左營駅から北東に向かい、歩行者専用の高架橋が見えてきました。ゆるりゆるり登って徒歩15分くらいで縦貫線が良く眺められる橋の上まで来ました。元気なら10分くらいで到着する場所です。しばらくすると向こうから列車のヘッドライトが見えてきました。莒光号701列車です。
この後も区間車や自強号が数本行きかいました。こっちに向かって新自強来ないかなあと思っていたらやってきました新自強301花蓮行。しかもPP自強と並ぶ演出。
僕を花蓮まで連れて行ってください。また今度ね~と軽くあしらわれ。それはさておき右奥にヘッドライトの光が見えました。
台湾新幹線とも呼ばれる台湾高鐵です。車両は日本の新幹線と同じ700系、線路やシステムはヨーロッパ系という和洋折衷の高速鉄道です。実はまだ乗車したことがありません。各駅停車好きなもので…。
龍虎塔
2023年4月29日(土)7:15
さて列車の撮影も終わり観光客に戻ります。陸橋を越えると蓮池潭にたどりつきました。早朝というのにボートと漕いだり釣りをしたりと高雄の人は朝から元気です。ハスの花を狙って大砲のようなレンズをつけてマシンガンのように蓮を撮る人も。鳥さんたちも元気にガコガコ鳴いています。
そうこうしているうちに龍虎塔までやってきました。
せっかくなので龍の口から入って虎の口から出てみましょう。朝なので正面からは逆光でいい絵になりません。そこでケツから撮影。
やっぱ順光だなあ~と思いつつ塔に入れないか近寄ってみると8時開門と注意書き。しかし8時になっても開かないの。これもコロナの影響かなあとあきらめて近くのスポットを探すと清の時代の門と城壁が残っているということでそちらに向かってみました。
「見城之道」という立派な高架歩道が設置されていたので突き進んでいくと巨大なマンション群が見えてきました。
見城之道を降りると校外学習で訪れている子供たちに出会いました。上級生が門の歴史について下級生に説明しているようでした。美しき光景。
よく見ると巨大なマンション群は門や城壁と上手く溶け合う配色になっているではありませんか。現代建築物が不自然で傲慢な存在となっていなくて歴史的建造物への配慮と謙虚さが垣間見てとれる高雄の良識に出会うことができました。
次回「台湾縦断!鉄道の旅2023GW④3日目後半(高雄・高屏渓旧鉄橋)」
日本人が作った高雄の建築物に出会います。