青い海と南廻線、撮り鉄の旅⑤普快車3672レ

青い海と南廻線、撮り鉄の旅④の続き。

普快車3672レ

車内はボックス席かと思ったら2人座席。回転する座席みたい。

窓は閉まっているので手で開けます。日本では窓が開かない車両ばかりになってしまったのでこうゆうのは逆に新鮮味があります。

16:10に台東駅を発車した3672レは順調に南下していきます。窓から入る風を楽しみながら外を眺めるとのどかな田舎の風景が広がります。知本(ヂーベン)駅まで電化されていて一部の太魯閣号はここまでやってきます。知本駅を過ぎると左手に海が見えてきます。だんだんと暗くなって天気も悪くなってきました。あらー

快調に飛ばす普快車が太麻里(タイマーリー)駅に到着しました。ここで対向列車の待ち合わせです。今日は金曜日なので自強号313レとの待ち合わせ。太麻里駅は絶賛工事中で電柱がにょきにょきと生えていました。

日本製DR3000型の気動車自強号313レがやってきてすぐに出発していきました。なんとなくキハ20系に似ています。

普快車も発車です。2009年の八八水害で流された太麻里渓橋を渡り、香蘭駅(廃止)を通過すると太平洋をバックによく撮影されている「南迴海天一線」です。ここにも電柱がにょきにょきしてました。ここから長いトンネルに入ります。

タイ国鉄によく乗っていたのでエアコンなし客車にはなれていましたがトンネルを通ったのは岩徳線(山口県)がまだ10両編成のエアコンなし客車だったころ以来だったので少し懐かしい感じがしました。

しかしまあすごい風。ぼうぼうと吹き込みます。5分近く経ったころ、列車は減速します。まもなく金崙(ジンルン)駅です。
ホームが新しくなっていました。ここにも電柱が立っています。数人の乗客を降ろして数分停車後。列車はゆっくりと南下していきました。では動画でその様子をどうぞ。


機関車の轟音を立てながら金崙渓橋を渡っていきました。

普快車の時刻表

なくなるなくなると脅しのように言われながら存続している普快車です。車両の更新が行われているのでまだこのまま走り続けるのではないかと思われます。南廻線の電化が完了するとどうなるか不安な面もありますが行けるうちにぜひ乗ってみてください。この下に2019年12月20日ダイヤ改正版の時刻表を乗せておきます。また「台湾鉄道時刻表」の台東線・南廻線でも調べることができるのでぜひ活用してください。

普快車3671レ(北上)時刻表 普快車3672レ(南下上)時刻表
駅名 着時刻 発時刻 駅名 着時刻 発時刻
枋 寮 11:28 臺 東 16:15
加 祿 11:36 11:42 康 楽 16:21 16:22
内 獅 11:47 11:48 知 本 16:31 16:33
枋 山 11:53 11:54 太麻里 16:46 16:51
枋 野 金 崙 17:02 17:03
大 武 12:28 12:31 瀧 渓 17:13 17:14
瀧 渓 12:41 12:42 大 武 17:25 17:27
金 崙 12:51 12:52 枋 野
太麻里 13:04 13:07 枋 山 18:03 18:03
知 本 13:19 13:20 内 獅 18:09 18:09
康 楽 13:30 13:34 加 祿 18:14 18:15
臺 東 13:41 枋 寮 18:22

金崙駅から宿へ


駅前には何もなく閑散としていました。近くには温泉宿もありますが台湾人向けです。夜遅くまでやっている飲食店が少ないので駅周辺でご飯を食べるなら7時くらいまでに済ませた方が安心です。通りまででるとセブンイレブンもあるので最悪そこでご飯も頂けます。

駅から3分ほどのデザイナーズホステルに予約をしました。下の写真はレセプション前です。

ここには日本語が話せるスタッフが1人います。行ったときはたまたまいなくてGoogle翻訳を使って会話をしました。ドミトリーが800元(約2,600円)とちょっとお高め。ただしお洒落な朝食がついています。ここにたまたま泊まっていた日本人の方のお話しだとダブルルールがとてもいいそうです(後でダブルルールの値段を確認したらかなりよいお値段でした)。

金崙駅から宿へ

チェックイン後に近くの河原に行くことに。もう暗くなってしまいましたが太平洋鹹水温泉の横を抜けると金崙渓の河原が広がります。急流なのかと思ったら意外と小川。夕暮れの橋を列車が走り抜けます。

次回、青い海と南廻線、撮り鉄の旅⑥金崙駅の朝に続く