青い海と南廻線、撮り鉄の旅②

青い海と南廻線、撮り鉄の旅①の続き
台北駅から台東駅へ

プユマ号(普悠瑪号)432

■2019年11月21日(木)15:09
プユマ432 台北(15:09)→台東(19:14)783元(約2,900円)

定刻にやってきました初乗車のプユマ号です。白に赤い模様の入ったプユマ号は営業最高速度は140km/hで太魯閣号とともに宜蘭線・北廻線・台東線を中心に運行されている台鉄の主力特急であり看板列車です。空気バネ傾斜システムが搭載されていてカーブでもスピードをあまり落とさずに曲がることができます。台北ー台東間を最速3時間30分ほどで結んでいます。

車内に乗り込むとトラブル発生。全席指定なのにすでに自分の席に台湾人が座っていました。いろいろ話しを聞いていると「席を変わって欲しい」と英語で言われ、相手の席番が窓側だったので快諾しました。ただし、チケットを交換するのかと思いきや、そのままで大丈夫という感じだったので4号車から5号車に移動してとりあえず彼の席に座りました。車掌が何度も通りますが車内改札はなく終着駅までまったく問題ありませんでした。プユマ号を含む自強号では立席の人や空席であるはずの席に誰かが座っているときだけ車内改札をするシステムのようです。とても効率的です。

プユマ号の車内

ドアの内側は赤くエレガントなデザイン。その横には荷物置き場もあります。

車内は日本の新幹線や特急クラスの居心地の良さです。デザインは赤を基調とした可愛らしい座席となっています。4時間ほど乗車しましたが疲れることもなくシートピッチもかなり広めでした。スピードが140km/h出ているはずですが揺れも少なかったです。まさに快適そのものでした。

事故現場通過

蘇澳新駅の1つ手前の新馬駅に近づいたとき、停車するのかと思わせるような減速をしました。そうですここがあの事故現場です。2018年10月21日宜蘭線新馬駅で発生した脱線転覆事故です。あとから気が付きましたが該当列車と同じ432号(6432号)に乗ってました。駅の横には脱線でぐにゃぐにゃになった線路がいまだに放置されていました。この駅はかなり急カーブで半径が300m(福知山線の事故も同じ半径300m)。事故後、新馬駅の急カーブを半径500mに緩和することが決まり2022年までに工事が完了する予定だそうです。4時間乗車しましたが確かにこの駅通過だけ異常な減速と感じたので改良してスムーズな走行になり安心感が高まるのはないでしょうか。

花蓮駅到着

自分の予想では花蓮駅で空席が目立つほどガラガラになる!と思っていました。予想通りどびゃーっと降りていきます。一気にガラガラに!ところがところが、どびゃーっと乗ってきてほとんどの席が埋まりました。今日は平日の木曜日というのに意外にもまた満席状態に。
ここで全席指定なのに立席の人がいてちょっと違和感があったので検索してみるとプユマ号や太魯閣号では当日に限って150人分の立席券(1両あたり最大約19人分)を販売するようになったそうです。確かにこの異常な混雑では当然の措置かもしれません。

台東駅(臺東駅)到着

花蓮駅を出て2時間。すでに周囲は真っ暗になっていました。1分遅れ、ほぼ定刻の19:15に台東駅に到着。大きい車両基地の横をゆるりと走行しながら駅に進入しました。台北駅から4時間経っていましたがあっという間の到着です。

ホームが赤く点滅するのは列車進入の警告サインでこれは分かりやすいです。が!写真を撮るのはちょっと難しい。とりあえず外に出てみたくなり階段を降りて出口に向かいます。駅の改札は出口と入口が分かれていて右側が出口となっています。

噂通り、駅を出ると何もありません。駅かどうかも疑わしいほどの暗さ。駅構内にはお土産屋さんやお茶屋さんが数軒開いていましたが店じまいの準備もしていて20時には閉店といった感じでしょうか。駅にはセブンイレブンと全家(ファミリーマート)があるのでとりあえず困りません。すでに閉店していましたが僕の大好きな臺鐵夢工場の臺東店もあり明日は駅弁の購入もできそうです。
駅を出てすぐ右側に小さなバスターミナルがあります。ここ台東市の中心部は駅から約5kmほど離れていて歩いてはいけません。1時間に1本ほどの普悠瑪客運というバス会社が運行する循環バスが走っているのでこれで向かいます。ルートと台東駅の時刻表は次の通りで朝6:25~夜22:45です。2019年11月現在

台東駅からは「順向」が便利で市内のバスターミナルまで25分、「逆向」だと35分くらいかかります。運賃は25元(次回、このバスに乗車するので内容は③をご覧ください)。

明日から「撮り鉄の旅」をしようという計画だったので自分は台東駅近くに宿を取りました。ところが台風が接近して雨の予報だったので明日も撮り鉄しない予定のまま翌日の朝を迎えます。

次回「青い海と南廻線、撮り鉄の旅③」に続きます。