スパンブリー線の旅も終盤に入ってきました。今まで停まった駅はすべて通過しノンプラドゥック駅に向かいます。のどかな田園風景が広がります。
スパンブリー駅を出てから1時間45分(そんなに乗ってたっけ?)、南線が見えてきました。まもなくノンプラドゥック駅です。列車はここで長時間停車するため、本線から離れたホームのない4番線?に停車しました。
ノンプラドゥック分岐駅 ชุมทางหนองปลาดุก
2019年11月3日(日)15:15着
あまり馴染みがない方も多いと思いますが最近注目されている駅です。もともと南線とナムトク線の分岐駅として知られていましたが南線の特急、急行、快速は通過してしまう駅で知名度はほとんどありません。それもそのはず周囲に大きな町があるわけでもなく、乗客の少ない駅なのです。
なぜ今注目されているかと言うと、南線の複線工事のために輸入されたJR北海道のDD51が2両も運びこまれているからです。タイ国鉄が所有しているわけではなくAS(ASSOCIATED ENGINEERING CO.,LTD)という会社が保有しています。タイ国鉄の愛好家の方はこぞってここまで撮影に来られています。
今回はツアーの最後にこのDD51を見学するプランが当初から組み込まれていました。ここでものすごいサプライズ。
なんとヘッドマークが取り付けられました。これも有志の方がわざわざ作ってきたものです。「はまなす」「北斗星」の2つが飾られ、過去の栄光がよみがえりました。
撮影会が終了し、ノンプラドゥック駅を通過する列車の撮影に興じる方や駅の周りをうろうろする方など気ままに散策していました。
ここでまたサプライズ。イースタン・オリエンタル・エクスプレス(E&O)がナムトク線に入っていてここを通過するという情報が入ってきました。車掌さんとお話ししてた方が交渉しこの駅で通過を待つことができるとのことでした。そこでしばらく待つことになりましたがどうやらE&Oは1時間以上遅れいて当分来ないことが判明。さらに、遅れている列車のやりくりがあるため現在停車中の線路を開ける必要が出てきたとのことで16時40分このノンプラドゥック駅をあとにしました。
途中にスパンブリー行下りの始発列車兼最終列車とすれ違い。よく見ると運転手さんが笑顔で手を振っていました。
ナコンパトム駅も通過し列車は急ぎ足でバンコクを目指します。バンスー駅に1分停車。すぐに発車しバンコク駅を目指します。しかしここはバンコク。もう少しでフアランポーン駅という所で停車。どうやら踏切待ちのようです。さらに東線の286列車もやってきて横に停車しました。両列車がゆっくりと走りだしフアランポーン駅に向かいます。どっちが先に入線するのかと思っていたらこちらの列車が先行し3番線に到着しました。
名残惜しい気持ちで列車を降りて撮影していると後ろにさっきの東線の列車が同じ3番線に進入して来るではないですか。フアランポーン駅ではさすがにないと思っていた縦列停車です。最後の最後まで気の抜けない旅となりました。
最後にこのツアーの企画ならびにタイ国鉄との交渉をわざわざしてくださった主催者2名の方にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
旅行データ
旅行日:2019年11月3日(日)
費用:9,000円
機材:Nikon D7500
Nikon AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G
貸切団体列車 時刻表(985/986レ)
(時刻は現地時間、±5分程度の誤差があります)
実はこれで終わりじゃないのです。次回は番外編。この後もハプニングの連続。