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スパンブリー線、昼間に列車が走る③

2019年11月16日

スパンブリー線、昼間に列車が走る②の続き

スパンブリー駅を通過した団体列車は見たこともない機関車を横目にゆっくりと末端へと進んでいきます。

速度が徐々に遅くなり列車はキーっと音を鳴らしながら停車しました。とうとう到着です。

マーライメーン駅 มาลัยแมน

2019年11月3日(日)12:20着

正式な駅ではないと聞いていましたがきちんと看板が出ていました。看板の状態を見ると実は正式な簡易駅かもしれません。この駅周辺は屋台街になっていて2,3件のお店が出ていました。昼間に列車が来ないマーライメーン駅は昼食をとる地元の方々で賑わっていました。また大きな通りに面しているのでこの駅ならトゥクトゥクやソンテウが拾えそうな感じでした。近くの陸橋から眺めると遠くにスパンブリー駅も見えます。手前では撮影に夢中になるたくさんの参加者の方々がいました。

このマーライメーン駅ですが実は最近知った駅です。スパンブリー線はどうも終点の1つ先の駅まで列車が行っているという噂を聞きネットで調べてみました。スパンブリー駅始発の列車が1度この駅まで来て折り返してバンコク行になっていたという情報や逆にバンコク発の列車もマーライメーン駅まで行っているというのもありました(バンコク発の便はネットの情報をまとめると車掌か運転手にマーライメーン駅まで行きたいと告げないとスパンブリー駅で運転を打ち切るそうです)。

フアランポーン駅で配布している時刻表にはまったく載っていない駅が存在し列車が走っているなんて夢にも思っていませんでした。さてすぐ隣には駅にちなんだアパートがありました。

出入口の上のSLがとてもかわいらしくタイのSLらしいデザインになっていました。こうゆうところにお金をかけるのがタイのすばらしいところです。

そして屋台などでジュースや食べ物を買った一行はまだ訪れていない最後のラスボス駅へ向かいます。

スパンブリー駅 สุพรรณบุรี

2019年11月3日(日)12:51着

マーライメーン駅から約1km手前にあるスパンブリー駅。ずっとここが終点だと思い込んでいた駅です。また機回しができないので気動車の運行になっているとも思っていました。想像を見事に覆し、駅構内は十分に広く機関車の付け替えもできる通過線が確保してありました。客車での運行も可能なようです。定期列車は夜に到着しここで一夜を明かして夜明け前に出発しています。

「駅周辺には何もありません」というと少し語弊があるかもしれませんが駅正面には何もありません。駅の反対側にお店があり飲み物が買えるようです。

タイ国鉄を愛してやまない友人が先ほど見た機関車をぜひ近くまで見に行きたいというので一緒に歩いて向かいました。500mほど進んところにありました。

噂ではどこからか運んできてここで組み立てたということです。なぜここで?工事車両専用のような感じもします。疑問が残ったままここを後にしました。

※タイ国鉄を愛してやまない友人の調査でこの機関車はオーストラリアのクイーンズランド鉄道1720型ディーゼル機関車ではないかとのことです。

再びスパンブリー駅に歩いて戻ります。駅構内は貨車の墓場にもなっていました。ワムやコキが朽ち果てる寸前の状態で置かれ、SLのボイラーと思しき円柱形の残骸もありました。

最果ての地には思いもよらない車両が置いてあるのがタイ国鉄だなあという印象を受けました。そろそろバンコクに向けて戻る時間です。

13:30に列車は出発し、途中駅をすべてすっ飛ばしてノンプラドゥック駅へ向かいます。

スパンブリー線、昼間に列車が走る④に続く