駅から歩こう!台湾鉄道の旅2023④3日目前半(渓湖糖廠)

前回「駅から歩こう!台湾鉄道の旅2023③2日目(集集線)」のつづき

朝食

■2023年9月23日(土)8:30[台湾時間]
今日はまじめにスケジュールを組んでみました。彰化から9:45発のバスに乗り渓湖へ行き、夜20時までに台北からちょっと北の瑞芳へ。台湾高鉄に乗るチャンスかもと思いながら朝食を美味しく頂きました。

朝食は8時30分からと聞いていたものの8時15分にはすでに食べている人もいて早めに食べ始めることができました。この後、電車で台中駅から彰化駅へ。9:07発の区間車には間に合いそうになかったのでそのあとの9:20発の自強号105次に乗ることに。9時にチェックアウトを済ませて駅へ向かい、台中駅鉄道文化園区を抜けようとしたらまだ開いてなくてちょっと遠回り。9時15分にホームに到着。すぐに自強号がやってきました。

台湾の良いところは悠遊カードで自強号にも乗れることです。特に短距離なら区間車と同じ運賃なのでわざわざ窓口に並んだり予約したりしなくても優等列車に乗れるのが最高です。

※悠遊カードで自強号に乗るときの注意点

  1. 悠遊カードで普悠瑪(プユマ)号、太魯閣(タロコ)号、新自強号(自強3000)、環島之星、観光列車、団体列車には乗れません
  2. 乗車距離(悠遊カードで入場してから出場するまで)が70kmまでなら運賃は区間車と同料金。70km以上は自強号に乗っていれば自強号の運賃。区間車のみなら区間車の運賃。タッチ決済時にどのように区別しているかは不明
  3. 座席は空いている席に座ってもよいが、現地の方は空いていても立っていることが多い。

乗車時間15分。ほんの少し贅沢を味わって9:35彰化駅に到着。ここから駅前の大通り沿いを南西に400mほど歩いて員林客運のバス庫へ急いで向かいました。乗換時間10分なのでちょっと心配でしたがすぐに見つかって6716番、北斗行きのバスに乗車しました。


員林客運彰化站(バス乗り場)はココ↓

隣には駅弁屋さんがあって分かりやすい場所です。10人ほどの乗客を乗せ、定刻に出発しました。今日のメインイベントが終了した気分です。めちゃくちゃ飛ばすバスは定刻よりも10分ほど早く「員林客運溪湖站」に到着。バス車庫みたいなところで、ここで時間調節するのかと思ったら乗客を乗せ普通に出発。2つの隣の「糖廠」というバス停で下車しました。10:25、約6分早着!
早くていいですがほんとにいいんですか台湾
と思いつつ目的地の溪湖糖廠に到着です。

溪湖糖廠(シーフータンチャン)

■2023年9月23日(土)10:25[台湾時間]


すぐ近くはレンタサイクルも置いてありました。説明書きを読んだけどアプリを使うみたいで、借りられる自身がなく今回はオアズケ。道路を渡って製糖工場の方に行ってみます。


案内板もあって分かりやすいですね。ここは昔サトウキビを列車で運んできて砂糖を精製していた工場跡地です。現在では線路は観光客を乗せて走る五分車(トロッコ列車)と再利用されています。早速その五分車のチケットを買いにチケット売り場へ。運が良ければ11時の五分車に乗れるやん!と意気揚々です。

着いてみるとなにやら不穏な空気。窓口が閉まっています。台湾人観光客の方も関係者らしき人に聞いてダメそうな顔しているやん。はい案内板をよくみると

今日は「団体客のみ」だそうです。「暇日」に土曜日は入ってないんかーーーい!と自分にツッコミ。もっと台湾華語を勉強しなきゃと思いながら近くの踏切へ。するとすると遠くから警笛がぷおーんぷおーん。なんか来るゾ。

来ました!団体客が貸切った五分車が。僕も乗せてと思いつつ涙涙涙😢踏切を通りホームへ。動画も撮りました↓

11時からの便は動かないのかなあと思いながらまたまたチケット売り場へ。ぜんぜんその気配もなく、仕方がないのでまずは周辺の散策に出かけました。溪湖糖廠を出て左に進むと踏切があります。



線路沿いを進んでいきます。途中に幸福駅?がありました。


列車は止まりませんが猫が可愛かったです。さらに進むとポイントがありここからしばらくは複線になっているみたいです。


運行本数を考えるとすれ違う必要はないのでとりあえず残しているといった感じでしょうか。線路沿いには赤や黄色の花が咲き列車が来てくれると最高なんだけどなあと思いながら溪湖糖廠に戻りました。

溪湖糖廠構内を散策

戻ってきて五分車を確認。

やっぱダメそうということで奥の方に進んで車両見学に。まず目に飛び込んでくるのが蒸気機関車です。


この蒸気機関車は実際に活躍しています。暇日には1日2往復しています。次の機会にはぜひ走っている姿を眺めたいです。


そして牛柄のデザインのDL。日立製の文字が目立ちます。さらに奥に行ってみましょう。



たくさんの貨車やトロッコが留置されています。ターンテーブルもあったり。その奥になにやら建物が。


昔はココに駅舎があったみたいで建物が復元されていました。看板をみると員林方面にも五分車が運行されていたようです。そして線路は

三線軌条になっていました。員林方面から台湾鉄路の貨物がそのまま乗り入れてたみたいです。今なお現役のサトウキビ列車が走っている虎尾も確か斗南方面は三線軌条になってきた気がします。昔はサトウキビだけではなく貨物輸送も行っていたようです。さてさて内燃車庫に行ってみましょう。


ここには気動車が置いてありました。数年前に日本人の方が4万円で貸切って走らせていたのを思い出しました。今は動かしてないのかな?という感じです。

最後に線路の反対側に行ってみました。こちらは製糖工場跡で中には入れませんでしたが大きなヤードは散策できるようになっています。


彰化に戻る

■2023年9月23日(土)12:45[台湾時間]

キャンディーなんかも売っているみたいなのですが列車がぜんぜん動かないので予定を1時間繰り上げて彰化に戻ることにしました。12:56発彰化行(6716番)のバスがあるのでこれに乗ることに。バス停まであと50mくらいのところで、朝に爆速で走ってたのを思い出して後ろを振り返ったらやっぱり来たよバス。手を大きく挙げて「乗ります!」アピールしたらバス停のちょい過ぎたところで停車してくれました。6分前なのにもう来ちゃうんだ!とか日本の常識がぜんぜん通じないことを思い出させてくれました。

朝、乗車した員林客運彰化站のところでみんな降りようとすると運転手さんが「彰化の駅前まで行くよ」的なことを言ってたのでそのまま乗車。Uターンしてまさに彰化駅前のバス停で降りることができました。もちもん10分くらい早着!(13:30頃到着)

とりあえず次の3165次区間車(13:45彰化発)で高鉄の駅がある新鳥日駅へ。


名残惜しいまま彰化をあとにしました。

次回「駅から歩こう!台湾鉄道の旅2023⑤3日目後半(彩虹村)
予定を変更して彩虹村へ。そして台北までひとっ飛びします。