前回「台湾縦断!鉄道の旅2023GW⑧6日目前半(車庫園區・彰化扇形車庫)」のつづき
今回が最終回です。
大肚駅近くの廃車車両群
2023年5月2日(火)15:35
本来の計画では台中市内でお土産を買って高美湿地の夕焼けを眺める計画でしたが朝ゆっくりしてしまったので時間的に難しそうです。そこで今回はあきらめて観光客が絶対行かない大肚駅に行くことにしました。この駅の近くに解体を待つ廃車車両たちがいるのでそれを写真に撮ろうという計画です。彰化駅から海岸線の列車(4両編成)に乗って2駅12分、大肚駅到着しました。
駅の西口に出てみると住宅街になっていました。そして人もほとんどいません。北方面に8分ほど歩くと陸橋が見えてきて階段を上がると車両が見えてきました。少し待つと海岸線の区間車2533がきたのでパチリ。
奥に停めてあるのが廃車を待つものたちです。手前の青いのは現役。そして望遠レンズでアップにしてみたらDR2801が見えました。数を減らしつつある莒光号もあります。
しばらくするとPP自強号も来ました。PP自強号も車両の前後についている機関車の調子が良くないらしく、これも引退が近いのではと噂されています。
Twitterの情報を見ていると真ん中の客車部分は再利用して新造した機関車につないで走らせるということらしいです。
さてさて写真撮影はこれくらいにしてお土産を買うために台中市内に入ります。お土産は台中駅でも買えると思ったんですが「糖村」というお店を目指すついでに2021年に完成した台中メトロにも乗ろうという計画です。台中メトロの始発駅「新烏日」へ移動します。
成追線を通る
2023年5月2日(火)17:00
大肚駅17:00発、成追線経由の区間2623豊原行きに乗り込みます。隣の追分駅から海岸線と分岐して台中方面に行くショートカットコースを進みます。これが成追線です。数年前に複線化されました。
あっという間に成功駅に到着です。ところが乗客は降りて隣のホームに急いでいます。様子を見ていると台中線の列車がやってきてみなさんそちらに乗り換えていました。よく御存知で。ここで時刻表を確認しました。自分が乗ってきた区間車はこの次のプユマ号の通過も待つようです。カメラを構えて待っていたのですが信号も青にならずにプユマ号は予定通過時刻になっても現れません。こちらの列車が先の発車に切り替わったみたいなので目的地の新鳥日駅まで先に行きます。この新鳥日駅のホームからはいろいろな電車を見ることができます。
台鉄プユマ号、台鉄区間車、台湾高鐵、台中メトロなど。隣に台中メトロの線路があるとは思ってなかったのでちょっとびっくり。しかも折り返し運転が早いのなんの。引き上げ線に入ってポイントが変わったと思ったらもう発車してホームへ。しかも加速もいい。無人運転とはいえ驚きました。20分近く遅れてきたプユマ号136レを見送って隣の台中メトロに乗り行きました。
台中メトロに乗る
2023年5月2日(火)18:00
改札を出てすぐに台中メトロの改札もあります(写真撮り忘れ)。すぐに電車が来てすぐに発車。このときは約7分間隔で運転していました。車両は2両編成で列車内に運転士や車掌はいませんが添乗員という形で1人乗務しています。
運転席がないので先頭に立って前方を眺めることができます。線路を囲うように鉄骨が見えます。防音対策かなあと思って眺めていました。
目的地の文心森林公園駅に到着です。この駅は反対側のホームにしか出入口がないので一旦階段を上がる必要がありました。めんどくさいけど列車の眺めは最高。
さて歩いて「糖村」というお店に向かい急いでお土産「抹茶ヌガー」を買いました。このあとはバスに乗って台中駅へ。
台中駅から桃園駅へ
2023年5月2日(火)19:30
20時頃の区間車で台鉄桃園駅を目指す計画なので10分ほど旧台中駅を散策しました。
昔懐かしい列車が置いてあり憩いの場になっていました。改札階に上がって券売機でチケットを購入しホームへ。ところがところがなんか変だぞ。困った顔の人がたくさん。駅の時刻表案内を見て驚愕しました。
晩83分(つまり83分遅れ)。んにょーーん。自分が乗る予定の区間車も60分遅れ。これはヤバい。ということで急いでチケットカウンターに行って自強号への変更をお願いするとあっさりチケット出てきました。
このとき20:00ジャスト。ホームに行くと自強号がもう来てるやないの。急いで乗って列車は20:01に発車しました。ギリギリセーフ。このままの遅れで進んでも桃園駅21:43着なので1時間以上も余裕があります。ハラハラドキドキしました。
が
よく考えるとこの1本後の新自強号でも余裕だったジャマイカ。新自強号に乗れるせっかくのチャンスを逃してしまいました。もっとよく考えれば台湾高鐵なら22時でもぜんぜん余裕で空港に行けたので焦らなくても大丈夫でしたというオチ。まあまあまあまあそうゆうこともあら~ねということで思いもよらず乗ったPP自強号を満喫するのでした。
新竹から同じ列車にフォロワーさんが乗ったみたいでものすごい偶然を感じながら僕は桃園駅で降りるのでした。1時間40分の楽しい旅に感謝。
ありがとうPP自強号。そして桃園駅でいつもの空港行のバス停に向かいます。むむ。ないぞ。バス停がないぞ!おいおいおいおい今度はバス停問題かよ。あたりを10分くらいウロウロしてようやく案内表示を見つけました。
ああああそっちかい!駅を出て右奥。4年前にお邪魔した「桃園七号倉庫桃園軌道願景館」前に移動していました。もし区間車に乗っていたら間に合わなかったかも。自強号に乗って正解。最後の最後にビックリさせないでよーと思いながら23:15発、桃園国際空港行のバスは定刻に発車するのでした。
おしまい。
旅のまとめ
3年半ぶりの海外旅行。雨がまったく降らず最高の天気に恵まれてほぼ予定通りに進みました。台東に行けなくて台湾1周はあきらめましたが高雄、嘉義、阿里山森林鉄路など今までに訪れていなかった地域に行くことができました。さらに海外の山に登るという前代未聞の旅になりました。そのおかげで素晴らしい景色を堪能できました。まだ宜蘭の温泉やサトウキビ列車を見に行っていないのでまた近い将来、台湾に行きたいと思います。最後までご覧頂きありがとうございます。次回の旅もお楽しみに!では