前回「台湾縦断!鉄道の旅2023GW①1日目(台北)」の続きです。
2日目の朝
この日は快晴。ホテルから西側を眺めると奥に広がる山々と新旧の建物が乱立する街並みが少しのせわしなさと懐かしさを感じさせて旅の気分が高揚。さっそく荷物を抱えて宿を出発します。
台北メトロで台鉄松山駅に到着です。地下道でつながっているので外に上がる必要はないのですがひさしぶりの松山駅を拝めることにしました。
あいかわらずの0kmポストで安心。自転車で台湾1周する人の聖地です。たぶん。さて自分の旅もここがスタート地点、台鉄に乗り込みます。
松山駅から金瓜石へ
2023年4月28日(金)10:00
松山10:13発(区間快4026花蓮行)で瑞芳駅に向かいます。何度も利用したことがある区間なので目新しさはありません。そして区間快なのにやけにのんびり運転。しかも四腳亭駅に臨時停車(ドア開かず)して3分遅れで瑞芳駅に到着しました。
瑞芳駅では平渓線の気動車にも遭遇。このまま猴硐や十分へ行くのも良さそうですが旅の目的の1つが 新しい場所を訪れること なので泣く泣くバス停に向かいます。九份方面のバス停は駅を出て左に200mほど進んだところにあります。迷うことはないですが少し分かりにくいです。下図参照▼
瑞芳で昼食後「金瓜石(黄金博物館)」行きのバス788に乗りました。途中、超有名観光地「九份」を通りますが今回はスルー。ここからは大型バスでのすれ違いが大変な区間に入ります。道路拡張工事の影響で渋滞し10~15分遅れて終点のはずの金瓜石(黄金博物館)バス停に到着しました。自分はここで降りましたがバスはお客を乗せたままどこかへ走り去っていきました。
無耳茶壺山へアタック
2023年4月28日(金)12:10
金瓜石(ジングアーシー、きんかせき)は金鉱山として繁栄した街です。現在は観光地になっています。バス停から全家(ファミマ)前を通りすぎて少し登ると黄金博物館があります。その横にある橋を渡ったところに無耳茶壺山の登山口があります。地図でここに登山道のような点線(ショートカットルート)があり、もしかしたらと思ってきてみたら実際に標識もあって道も確認できました。
この先に別の登山口もあるのでそちらからでも登れますが少し遠回りです。では登山開始。ショートカットルートはずっと階段でしんどかったですが20分ほどで道路に出ました。10分ちょい歩くと左側には絶景が、右側に耳茶壺山登山口看板が現れます。
ここでルート確認。トイレマークがあるところまで来ました。大した分岐もなく頂上に着けそうです。この地点から20分ほどで無耳茶壺山590mの看板が落ちている(笑)ところに到着です。海を見れば絶景、山頂を眺めるとものすごい岩場が見えます。アレに登るのかという不安も出てきました。
ここにきて「あれ?鉄道の旅じゃねえのかよ?」という本末転倒なことを思い出します。この近くではトロッコで金(きん)を運んでたからちょっと鉄道旅なの。この絶景をみて登らないとかないので鉄道は忘れて山頂を目指します。ロープを使って岩の中をゴリゴリ抜けて5分もすれば山頂付近に到達します。黄金博物館からちょうど1時間で到着しました。
※体力に自信のない方は登れません。ご注意ください。
実際の山頂はまだ上なのですがこれ以上は道もなく無理です。では山頂付近からの景色をどうぞ。1枚目は金瓜石方面、峠の先が九份で左下には黄金博物館が見えます。
山頂付近からの景色を十分に満喫したので下山です。
登山の様子を動画にしました。山頂近くの岩場の様子をぜひ動画で見てください。10分42秒あたりから岩場アタックです▼
金瓜石のまち
2023年4月28日(金)15:25
途中でかなりみちくさを食ったので黄金博物館に降りてきたのが15時25分。鉱山の門番が出迎えてくれました。
黄金博物館の近くにはトロッコの線路が残されています。産出された金はトロッコで(九份とは別方向)北側の峠まで運び、峠からケーブルカーで一気に山から下ろしていました。ケーブルカー跡も残っていますが今回は行っていません。
登山でかなり消耗したので1時間半ほど休憩し瑞芳までバスで下りました。このあとは夜の平渓線に向かいます。
平渓線大華駅近くでホタル観賞
2023年4月28日(金)18:35
瑞芳駅から3両編成の気動車に乗り込み平渓線へ向かいます。この時点で行先が決まっていませんでしたがホタル観賞ができる平渓か十分にする予定でした。宜蘭線の貨物列車が遅れていたので瑞芳駅を5分ほど遅れて発車です。大華駅でのホタルの情報もあったので窓から外を眺めていたら大華駅の手前に10人ほどのカメラマンが見えました。大華駅にて大急ぎで下車。
ホームから先は真っ暗で何も見えません。人影は見えないもののホタルはたくさんいました。写真は上手く撮れなかったので動画で撮影しました。
50mくらい先になんとなく人影が見えたので意を決して進んでみるとやっぱり10人くらいのカメラマンが三脚を置いてホタルを撮影していました。ていうか真っ暗だゾ。さらにトレッキングコースから下りてくる人も。真っ暗だゾと思いつつ撮影に参加。多重露出とやらをはじめて使い撮影したホタルたちがこちらです。
露出時間がもう少し長いとよかったんですが自分の実力ではこれが限界です。ということで台北に戻りました。夕飯を食べて夜行バスの出発を待ちます。
次回は「台湾縦断!鉄道の旅2023GW③3日目前半(高雄・龍虎塔)」
やっと鉄道旅が始まります。